「本当は家族で焼肉屋がやりたかった」。約35年前、末期がんに罹った父がぽつりと話したその夢を叶えるために、家族一丸となって始めたのが、現在の『二代目はじめ』の前身である『焼肉料理きのした』でした。開業当初は仕入れも調理もままならず、お客さまから叱咤激励をいただきながらなんとか経営を続けていました。転機となったのは、私たち家族の家庭料理だった「鉄板鍋」。これを改良してお店に出したところ大ヒット！そこから順調に業績を伸ばし店舗数を増やしていきました。その後、私自身は独立し株式会社ハジメフーズを設立。2010年、当時まだ大阪では一般的ではなかった唐揚げの専門店『空とぶからあげ』を開業しました。また、飲食業界初のエコアクション21を取得したり、コロナ禍で休業を余儀なくされた状況でも何かできることを…とHACCP認定工場を作り、食の安全性と品質を担保しながら、移動販売や通販へと事業を広めてきました。 とはいえ、いつも順風満帆だったわけではありません。『二代目はじめ』は、一度他社に経営権が移った店舗を買い戻す形で2021年にリニューアルした店舗です。時代によってお客さまに求められるもの、飲食業界での働き方も常に変化していくと痛感しています。ORAに入会し会員の皆さまと交流することで、会社・店舗経営の考え方をアップデートしたいと考えています。よろしくお願いします。